AIに「社内研修を作っといて」と言ったら、1日で31講座になった
コードは書けない49歳社長が、AIに指示するだけで社内研修を1日で31講座に。旧LMSの移行も新規制作も両方AIにやらせた——作り方の全公開。
僕はコードが書けない。49歳、社長業。でもAIに「作らせる」ことはできる。
今日、社内の研修システムが 31講座 になった。人間(=僕)がやったのは、方針を決めて「作っといて」と指示しただけ。中身を書いたのはAIのオーケストレーターと、その配下のエージェントたちだ。
何ができたか
社内LMS(学習システム)のラインナップ:
- 🎓 新人研修(IT基礎)18コース — 導入〜サーバ/ネットワーク/クラウド〜Linux・Git など(=旧LMSにあった既存教材を、AIで引っ越し&体裁を整え直したもの)
- 🤖 AI Ops 研修 8モジュール — 音声つき、AI運用のデリバリ向け
- ☁️ 専門講座 7本 — AWS/GCP/Azure/Terraform/GKE/生成AI/バイブコーディング
- 🧭 ビジネス講座 6本 — マネジメント/リーダー論/クライアント折衝/マーケティング/商流/ビジネスマナー
各講座は同じ「型」で作られている:6章立て+図解+公式ドキュメントへの参考リンク+自動採点クイズ。読んで学ぶ→理解チェックで定着、という流れだ。
しかも中身は2種類ある。新人研修18コースは、別の学習システム(旧LMS)に眠っていた既存教材の“引っ越し”。専門7本とビジネス6本は、ゼロから新規に書かせたもの。つまりAIには「既存資産の移行・再整形」と「新規制作」の両方をやらせた。会社にありがちな“作ったけど散らかった教材”を集約し直すのも、AIの仕事になる。
どう作ったか(ここは全公開)
派手な魔法はない。地味な設計がある。
- 型(仕様)を先に決める。 1講座=6章、各章に図と参考リンク、最後に12問のクイズ。この「器」を先に固めておくと、中身の量産が一気に楽になる。(仕様駆動=SDD)
- 並行で走らせる。 講座ごとに専任のAIエージェントを立て、十数体を同時に執筆させる。1本ずつ待たない。
- バラつきを吸収する。 エージェントごとにクイズの書式が微妙に違う。ここは人間が直すのではなく、正規化する小さな仕組みを挟んで一括でビルドする。
- 公開して終わりにしない。 トップに進捗バー・次のおすすめ・「学びたいことを書くと講座を提案する」入力欄・管理者ビューを付けた。感想や間違いの指摘は社内チャットに自動で飛ぶ。直すためのループまで含めて“システム”だ。
参考リンクは、AIが実在するURLだけを使い(存在しないURLは書かない)、確認が取れないものは書籍名や理論名のテキストで残す——という制約もかけた。中身の信頼性は、仕組みで守る。
なぜやるのか
これは単なる「研修を作った」話じゃない。年商10億の自社を、AIで作り替える——その実験の一断面だ。
研修は売上(分子)そのものではない。でも「AIが会社の一機能を、1日で、再現可能な型で立ち上げる」——この型が効くなら、次は営業でも、サポートでも、同じことができる。効率化は10倍の“キャパシティ”を作る。分子はそこから乗せていく。
数字はニュースレターで
「で、実際どれだけ使われたの?現場は変わったの?」——その実数は、ニュースレター限定で出していく。作り方は全部見せる。変わった結果は、登録した人にだけ。
企業で「AIに任せられるところ」を見極めたい方へ:AI Ops/AI-CSの相談・診断はこちら → AgentOps(エヌネットワークス)
Public Build 実験ログ。失敗も含めて公開します。