今日、自分の秘書をAIに作らせた。時短のためじゃない
会社の承認待ちを全部AIに読ませて、今日の予定と突き合わせた。返ってきたのは「今日あなたが決めるべきは、この4つだけ」。承認にかける時間は30分のまま。変わったのは、時間じゃなく、捌ける量のほうでした。
今日、自分専用の秘書をAIに作らせました。
やらせたことは、たった一つです。会社にたまっている「承認待ち」を全部読ませて、私の今日の予定と突き合わせる。それだけ。
返ってきたのは、こういう一枚でした。
今日あなたが決めるべきは、この4つだけです。
しかも一件ずつ、私が返すことになる返信の下書きまで付いていました。「これは差し戻し、理由はこう」「これは承認、ただしこの条件を付けて」。私はそれを読んで、直して、送るかどうかを決めるだけになった。
早くなった、とは思っていません
ここが、自分でも意外だったところです。
秘書を作ったら、承認が「速くなる」と思うじゃないですか。私はそうは感じませんでした。
私が承認にかける時間は、前から30分以内です。今日も30分以内でした。そこは、変わっていません。
変わったのは、その30分で捌ける量のほうです。
これまでは、承認待ちの一覧を自分で開いて、どれが今日で、どれが後回しで、背景は何だったか、を思い出すところに時間の大半を使っていました。判断そのものより、判断の準備に時間がかかっていた。
AIにそこを渡したら、私の30分はまるごと「決める」に使えるようになった。同じ30分で、前より多くの案件が通っていく。
効率化は、私の時間を短くしませんでした。私のキャパシティを広げました。 この二つは、似ているようで別のことです。時短は分母(一件あたりの時間)を削る話で、キャパシティは分子(同じ時間で捌ける件数)を増やす話。私が欲しかったのは、後者でした。
まず自分、次に役員、そして全社員
この秘書は、今日の時点では「私専用」です。私の承認待ち、私の予定しか見ていません。
でも、作りながらずっと考えていたのは、これは私一人のためのものではない、ということでした。
順番はこうです。まず自分で毎日使って、使いものになるか確かめる。 次に役員に渡す。彼らの承認待ちと予定で同じことをやらせて、また直す。そこまで生き残ったら、全社員へ。
一気に配らないのは、臆病だからではありません。自分が毎日使って「これは無いと困る」と言えないものを、人に渡したくないだけです。使う前に配るのは、ただのばらまきになる。
これが何の部品なのか
私は、年商10億の会社を、AIで100億に作り替えようとしています。コードは一行も書けません。
100億は、約束ではなく挑戦です。届かないかもしれない。でも、届く/届かないに関わらず、「どう作り替えたか」を全部公開していくこと自体が、たぶん一番の記録になります。
今日の秘書は、その大きな作り替えの、部品のひとつです。派手ではありません。承認待ちを読んで、決めるべき4つを並べるだけ。
でも、10倍というのは、こういう地味な部品が一つずつ増えていった先にしか無い、とも思っています。魔法の一手で10倍になる会社を、私は知りません。同じ30分で捌ける量が増える。その積み重ねが、キャパシティを10倍にする。 今日は、その最初の一個を自分の手元に置きました。
明日は、これを一日回してみて、どこで嘘をつくかを見ます。たぶん、どこかで嘘をつきます。それも含めて、また書きます。
(この実験の記録は毎日公開しています → https://nariken.ai/ )